昔、教科書中医学と揶揄されていた時代があったようで、理屈ばかりで臨床をしていないもしくは役に立たないとされていたようです。
揶揄されていた理由としては、
①どうやら理論性が高いことで技術力が乏しいとされていた背景
②理論上納得できない部分があること
③教科書通りに行かない部分
こういった部分が教科書中医学と呼ばれた背景にあるようですが、
①については、私自身は体表観察と問診など四診を重視していることから実践があるうえでの理論であると意識している部分があります。
こうした背景を脱却しようとした業界の背景からなのか最近では理論よりも手技を重きを置く流派が増えている気もします。
(なんなら良さを失っていそうですが。。。)
②については、どちらかというとこちら(読み解く側)に問題があり、知識量×臨床経験が増えていくと理解できることが増えることを日々実感しています。
③についても、②と同様に「常と変」の問題であったり、別解や異説を省略されているため、教科書通り行かないわけで患者の状態に合わせて、ものさしを変えるように理解するための理論を変えることで患者の理解につながることが多々あります。
よく師匠にも言われますが、理論に振り回されるのではなく、使い分けが大事だということかなと考えています。
まあ、ここまで中医学を述べておいてなんですが、私は現代中医学をベースに日本古流派の理論も使うので、中医学一本の方とはもしかすると認識が違うかもしれませんね^^;
参考文献
・中医鍼灸そこが知りたい