大豆の主な作用としては、
・補中解毒≪随息居飲食譜≫
・排膿解毒≪東方栄養新書≫
・健脾寛中≪東方栄養新書≫
・益気養血≪東方栄養新書≫
・潤燥利水≪東方栄養新書≫
要するに脾気を補い、
・湿が停滞しないよう運輸し、排尿や排便によって解毒
・運化を正常にし、水穀や気機の昇降をスムーズにする
・気血生化を正常にし、養血する。
脾虚が中心になることは間違いないですが、ポイントとしては、
・空腹時に症状が増悪する
・食後に排尿や排便後があり、排出後に症状が楽になる。
・空腹時に手足がだるい等(食後緩解)、脾虚によって気血の生化に影響が出ている。
大筋としては、こんなところかなと思います。
ただ、『本草網目』やその他文献においても加熱によって注意が必要な食材でもあります。
加熱する場合においては毎日食すのではなく、他の食材を代用するのがおすすめです。
『本草網目』
●気味
【甘し、温にして毒なし】
・生では温
・炒れば熱であって、微毒があり、多く食べれば気を壅し、痰を生じ、嗽を動じ、身体を重からしめ、面黄、瘡疥を発せしめる。
壅:ふさぐ
※多食によって、気滞から痰を生じるため、過食には気をつけないといけません。
●主治
【中を寛にし、気を下し、大腸を利し、水脹、腫毒を消す】
【研末し、熟水で和して痘後の廱に塗る】
参考書籍
・東方栄養新書 メディカルユーコン 梁 晨千鶴
・随息居飲食譜 王孟英
・本草網目 李時珍